ご挨拶

 2022年7月1日に「花みずきウィメンズクリニック吉祥寺」に名称を改めました。

 2009年に池下レディースクリニック吉祥寺が開院してから13年、2015年に現在の場所に移転してから7年が経ちました。この間20000人近くの多摩地区から23区西部、埼玉南部の患者の皆様にご来院頂き、皆様に支えられてここまで続けることができたことに感謝申し上げます。
 新名称は東京都の花であり、武蔵野市の花でもある、そしてビルのエントランスにシンボルツリーとして植えられている「ハナミズキ」をイメージしたものです。

 当院は体外受精などの生殖補助医療、着床前診断の登録施設となっており、開院以来スタッフとともに新たな検査や治療を積極的に導入し、妊娠率の向上をめざして参りました。
 開院当初から、顕微授精にpiezo ICSIを導入しており、その後レーザーアシステッドハッチング、タイムラプスインキュベーター、着床前診断など、培養室スタッフとともに最新の生殖補助医療に更新を続けております。近年、着床障害についても様々な検査が導入されていますが、その有効性についてはさらなるデータの蓄積が必要なものが多いとされています。しかし、今すぐ、少しでも妊娠の可能性を高めたい、という切実な皆様の希望にお応えするために、診療の各段階で情報提供をするよう努めております。

 2022年4月から生殖補助医療に保険適用が拡大されました。多くの皆様の期待をひしひしと感じております。まだ、保険適用が始まったばかりで、保険で使用できる薬剤や治療、検査に条件がつけられており、日々状況が変わっているところです。
 できるだけ、最新の情報をup dateして、皆様によりよい治療を提供したいと考えております。

 クリニックとしては不妊治療に特化したほうが効率はよいのかもしれませんが、当院では時間帯に制限を設けさせて頂きながら婦人科診療も続けて参りました。なぜなら、不妊治療は人生の一時期に行うものですが、妊娠を希望するまでの期間に、妊孕性(妊娠しやすさ)を損なわないためのヘルスケアを継続することの大切さを痛感しているからです。
 たとえば、月経困難症の原因のひとつである子宮内膜症は、不妊症との関連が高い疾患です。子宮内膜症がある方は、将来の妊娠を見据えた薬物治療やライフプランが必要になります。不妊治療を卒業したあとも、月経困難症のケア、卵巣癌などの悪性疾患の早期発見のためのフォローアップを継続する場合もあります。何より、不妊治療中に悪性疾患を見逃してはなりません。

 ハナミズキの花言葉は「永続性」です。
 末永く、多くの女性の健康と新たな生命の誕生に貢献できるように、スタッフ一同努めて参ります。

2022年7月
花みずきウィメンズクリニック吉祥寺
院長 矢野 直美

院長経歴

1985年 女子学院高等学校 卒業
1991年 東京大学医学部医学科 卒業
1998年 東京大学医学部医学科大学院 卒業

東京大学医学部附属病院、公立昭和病院、武蔵野赤十字病院等にて産婦人科診療、不妊症治療に従事。池下レディースクリニック広小路副院長を経て、2009年、現クリニックの前身である池下レディースクリニック吉祥寺院長に就任。2022年7月より花みずきウィメンズクリニック吉祥寺にクリニック名を改称。

医学博士
産婦人科専門医 生殖医療専門医
女性ヘルスケア専門医 母体保護法指定医

所属学会
日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本受精着床学会、日本女性医学会

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